2022.12.09
Owner’s Voice
Life with
Mitsuoka
ライフウィズミツオカ
2022.12.09
Owner’s Voice私は以前からマイクロカー・ミツオカk-2を探していました。
小さくて、可愛らしい動物のようなボディに一目惚れしてしまったんです。
そして今年6月、中古車情報サイトで岐阜県にある光岡自動車さんのディーラーでワンオーナーのk-2が売りに出されていることを知り、実車を見ずに思いきって購入を決断。
ディーラーの方から、前オーナー様が大切に、大切に、所有されていたということを後で聞きました。そして、同じように大切に可愛がってくれる購入者にお譲りするつもりでいた、と。
元々、どんな物でも「人と同じ物はイヤ!」という思いが強かった私は、いつか、あまり誰も乗っていないようなクルマに乗りたい、そしてレストアも楽しみたい、そんな夢を持ち続けていました。
しかし2011年に発生した東日本大震災、2021・2022年と続いた宮城・福島での大きな地震を経験し、更にコロナ禍で「明日、自分もどうなるかわからない」という不安から、「いつになったらその夢を実現できるのか?」と考える日々が続き、夢に対する思いが日に日に大きくなっていました。
そんな時に出会ったk-2は、自分が探し求めていたクルマに合致したことと、そのクルマを所有することで、自分の中の何かが変わるような気がしたんです。
念願のk-2納車が待ち遠しく、長く感じました。
ただ、問題は、陸送車で運ぶのが難しいサイズのk-2を岐阜から宮城・仙台までどうやって運ぶか、ということでした。
ディーラーの方からも陸送の方法等、色々御提案を頂きながら検討した結果、岐阜県の隣の名古屋港からフェリーで仙台に運ぶのが一番簡単とわかり、乗船手配等を済ませて、いよいよ7月の納車日に岐阜県まで高速バスを乗り継ぎながら行きました。
そして念願のk-2に対面。
鮮やかなティスティーブルーメタリックのボディ。
「これが、僕のクルマなんだ…」と、実物を見たときの感動は今でも忘れません。
そして、ここで予想もしない偶然の出会いがありました。
k-2を購入させて頂いたこのディーラーさんのメカニックの方が、なんと同じ仙台御出身で、しかも私の会社と関係のある仙台の自動車整備士の専門学校卒業の方だったのです。
不思議な縁を感じずにはいられませんでした。
それからディーラーの方にキャリアカーで名古屋港フェリーターミナルまで運んで頂きました。
そこからk-2の魅力を思い知らされることになります。
フェリーターミナルの駐車場で、同じフェリーに乗り北海道1周のツーリングに行かれるというご年配のライダーさん達が周りに集まってきて、にこやかにk-2の写真を撮ったり、色々質問されたりしました。
そしてフェリーに乗船した際も、船の誘導員の方達もk-2を取囲み、どこのなんていう車なのか、排気量は?どうやって乗るの?など聞かれました。
そうして一緒に海を渡ってきたk-2は杜の都でも常に注目を浴び、笑みをこぼし新種の動物を見るかのようなにこやかな眼差しで見られ、たくさんの人達に声をかけられました。そしてそれはk-2とドライブをするたびに今も続いています。
k-2との出会いから始まった不思議な縁、色々な人との出会い。
それは私にとって経験したことのないことばかりでした。
発売から20年経過している立派なクラシックカーですが、血の通った動物のように可愛がり、レストアしながら大切に大切に付き合っていきたいと思います。
ご提供いただいた写真とエピソードは、光岡自動車の公式サイトや店舗等で紹介させていただきます。